枝豆の美味しいゆで方を覚えましょう
枝豆って止まらなくなりません?
毎年夏が来ると楽しみなのが枝豆。国民的お菓子の代表格でもある「かっぱえびせん」のキャッチコピーじゃないけど、枝豆も負けず劣らず「やめられない止まらない♪」ですよね。
子どものころ、母親が枝豆を枝ごと買ってきて、ちゃぶ台(昭和のテーブル)に新聞紙を広げて、はさみで枝から切る手伝いをしたのを覚えています。ゆであがりの美味しいにおいと鮮やかな緑色を放つそれは我が家の夏の風物詩でした。
そんな枝豆。人によってゆで方がけっこうまちまちです。まぁ料理というものは「答えは一つではない」ですから、ゆで方も自分に合ったものをみつけたらいいと思います。
枝豆をおいしくいただくための5つのポイントをまとめました。これは私が実際にお店でお客様にお出ししているやり方です。ただ、そうはいってもそんなに大変なものじゃないのでご安心を(^^♪
普段は冷凍のものでも、旬のものはちょっとだけ手間をかけて作ってみるのもいいと思いますよ。
解説動画
塩もみは必要か?
まず一つ目のポイントはゆでる前の塩もみは必要かどうか?です。これまでに数えきれないほど枝豆をゆでてきて、塩もみをする・しない、両方を試してきました。結論から言うと、
「塩もみはしたほうがよい」です。
しっかり塩もみをすることで、うぶげが取れて取り口あたりが良くなるというのもあるのですが、わたしが感じたのはそれよりも「塩味の乗り」とでも言いましょうか。塩が浸透してシンプルに美味しいと感じました。
その塩もみに使う塩の量は小さじ2杯(10g)程度でOKです。枝豆の量にもよりますが、ご家庭でゆでる量(200gから400gといったところでしょうか)ではこれくらいで大丈夫。、大事なのはお湯に対して塩が4%になるようすることです。のちほど記述します。
ここまでの手順としましては、
〇 枝豆をボールに入れ流水で洗い汚れを落とす。
〇 枝豆をざるに上げよく水を切る。
〇 さやの両端をハサミで切り落とす。
〇 ボールに枝豆と塩を入れこすり合わせるようにもむ。
となります。塩もみした枝豆はそのままゆでていきます。
お湯と塩の割合は?
二つ目のポイントとしましては、塩加減。塩もみをした分と合わせて考えていきます。割合はお湯1ℓに対して塩40gです。さきほどの10g塩もみで使っていますから、実際にお湯に入れる量はをそれを引いた30gになりますね。たとえば2ℓのお湯を使う場合は塩は80g、500㎖なら2gと、塩分量は4%でお願いします。
塩分量は大事ですよ。
ゆで時間は?(今回のテーマ)
ポイント3。塩分量4%(今回の場合は1ℓに対して塩が40g)のお湯が沸騰したら枝豆を入れます。さきほど塩もみをしたときのままですよ。水で洗ったりせずに、そのまま入れてください。
で、ここで注意事項を一つ。それは火傷(やけど)。中でも怖いのが二次災害。枝豆を入れた時に少しお湯が跳ねて手にちょっとかかるとするじゃないですか。それはちょっとだから、すぐに冷水で冷やせばOK(後に残ったら大変なのですぐに処置を施してくださいね)
それよりも、そのちょっとかかったことに驚いて無意識に手をスイングさせて、鍋の取っ手に当って熱湯ごとこぼして…大惨事。みたいなことが怖いのです。
お湯とか油とか熱いものを扱うときは慎重にお願いしますね。
はなしが脱線しました。
枝豆を入れたらタイマーなどで4分計ってください。そして時間ちょっと前に、さえばしでひとつつまんで食べてみて「ちょっとだけ硬いかな」というくらいがベスト。
火傷に気を付けながら湯切りをしてください。
ゆでたあとはどうするの?
ポイント4。ざるなどで湯切りをした枝豆。このあとですが、ここで水にさらして冷ますのはやめてくださいね。枝豆が水っぽくなってしまいますよ。うちわで冷ますようにするといいでしょう。「ドライヤーの冷風で一気に冷ます」みたいなことをどこかで聞きかじったことがありますが、どうでしょうか…わたしはドライヤーを用意するほうが面倒くさいしので試したことはありません。
あとがき
いかがでしたか?そんなに手間ではないですよね。ゆでたあと、塩を振るやり方もありますが、今回の塩分量ならそれは必要ありません。「良い塩梅」だと思います。
あっ、あと、もし枝豆の両端をハサミで切るのが面倒くさいなら、切らずに塩もみをしたあと1時間くらい放置して塩を枝豆に浸透させてからゆでる方法もあります。
最後のポイント。粗熱を取って冷蔵庫に入れ、30分から1時間くらい冷やしてからいただくのがおすすめ。栄養価もとっても豊富な枝豆です。
さぁ、あなたも今日は新鮮な枝豆を食べてみてはいかがでしょう。きっと「やめられないとまらない」になっちゃいますよー(^^♪