こんにちは、おが屋です。
今回のテーマはごはん。
「お米の計量と水加減」のポイントを解説します。
炊き立て熱々のお米を口いっぱいに頬張る幸せといったら、ねぇ?
日本に生まれてきて良かった!と実感するわけですよ。感謝。
私は飲食業界に入って25年以上経ちます。今ではこうして自分のお店で好きにやらせていただいていますが、お勤めだったころはいろいろと「そのお店独自のやり方」というのに戸惑ったことも多々ありました。
ご飯の炊き方もそのうちのひとつ。水分量から研ぎ方からいろいろ見てきましたよ。けっこう奥が深いというか、それぞれこだわりがあるんですよね。
昨今「お米離れが激しい」などと言われていますが、いやいやなになに、いっても我々日本人は農耕民族ですからね。DNAに刻まれた【お米への想い】というものはそう簡単になくなるものではないでしょう。たぶん(笑)
前置きが長くなりました。
ご飯のおいしい炊き方
お米の単位と計量
では始めましょう。まずはお米の計量からね。
あたりまえですが、あなたがご飯を炊くときまずお米を計りますよね。炊飯器を購入した時にちょっと小さめの計量カップがついていてね、その時その時によってその計量カップで1杯だったり2杯だったり。
このお米を計るときに使う計量カップですりきり1杯が1合(ごう)。この「合」って単位、普段はあまり使いませんが、お米や日本酒を計るときに使う日本の単位。
1合は180ccでおよそ150g。
これ重要なので覚えておいてくださいね。ちなみに私は炊く量が量なので大きめのボールに直接ドバーッとお米を入れて計量器で量っています。1升(しょう)とか2升とか。
ちなみに10合で1升ね。
その上が10升で1斗(と)
その上が10斗で1石(こく)
その上は・・・分かりません(笑)たぶんないんじゃないか、と。
日本人の主食は米
昔、日本人の成人は「1食で1合のお米を食べる」っていわれていてね、ってことは1日3合でしょ。
これを1年365日にすると1,095合。1,000合で1石だから、ざっくりいうと、
「日本人は1年で1石のお米を食べる。」って計算になる(ほんとに?笑)。
1人1石、100人で100石、1000人で1000石…
今北陸新幹線で何かと話題の石川・富山・福井。昔あのあたりは加賀藩といってそれはそれは大きな大名でね、「加賀百万石」っていわれてものすごく国力があったそうな。
詳しくは別の機会に譲りますが、平たく言うと年間100万人をまかなえるだけの収穫量(石高)があり、その中心が今の石川県。これじゃあ富山も福井も加賀のお殿様にはかなわんかなわん。
話がそれました。
なんでしたっけ?…そう、1合は180ccで150gね。
重要なのでもう一度。
1合は180ccで150g
覚えておいてください。
おいしいごはんの水加減
では次に水加減ですね。結論から言うと、これはもう人それぞれ。水加減は直接炊きあがりのご飯の固さに直結するわけでして、
「ちょっと固いくらいのほうがいい!」
「いやいや、やっぱり少し柔らかいくらいがいいでしょう。」
上記2つだけをとっても実際水加減が変わってきます。
でもこれで終わりじゃ身も蓋もありませんから基本は「お米1に対して水1.2」と覚えておいてください。
追記:最近お店では新米が入荷するまで「お米1に対して水1.3」で炊いています。(2024年9月現在)
どこでもおいしく炊ける!?
で、ですよ、ご飯を炊くときってどうしてます?炊飯器の内釜にある目盛りを見て水加減を調整しています?
それでも全然いいのですが、たとえば自宅じゃない場合はどうでしょうか?たとえば、義理の両親の家で料理のお手伝いをすることになった時とか。
勝手知ったる我が家の炊飯器じゃないので「本当にこの目盛りであっているのかな?」と不安に陥る(おちいる)かもしれません。
あ、あと、バーベキューで飯ごう炊飯とか。
でね、そうならないために先ほど覚えた
- お米1:お水1.2
- 1合は180ccで150g
という2つが役に立ちます。
お米1合(150g)×1.2=180gですよね。水の体積は重さと一緒なんで、180g=180cc。
つまり、お米1合に対しての水分量は180cc(180g)ってこと。
なんならどんなカップで量ってもOK。カップ1杯のお米に対してカップ1杯のお水で1:1.2
どうです?これさえ覚えておけばどんな時でも大丈夫でしょ?あとは
・好みで堅めがいい柔らかめ
・新米や古米
・ガス釜or電気炊飯器
などその時その時で微調整をすればいいですね。
一般的に、
- 新米の場合はお米1:お水1.1
- 古米の場合はお米1:お水1.3
と覚えておいてください。
編集後記
暑かった夏もどこへやら?すっかり秋めいてきましたね…というより、ちょっと寒いんですけど。年々秋が短くなってるように感じるのは私だけでしょうか?
暑い夏からあっという間に寒い冬が来る感じ。
一年を通して秋が一番好きな私にとってこれは許されざる現象なのですが、相手は自然なんで文句をいっても聞いちゃくれませんからね。
短い秋を私なりに楽しもうと思っています。
さて、計量と水加減はいかがでしたでしょうか?一度覚えてしまえば簡単ですよね。ぜひあなたにあった水加減でおいしいごはんを炊いてください。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございました(^^)