花粉症?風邪?味覚障害の日々と味覚の種類あれこれ。

恐るべし味覚障害

花粉症と風邪のダブルトレンド?

花粉症発病と同時に風邪をひいてしまいまして、ここ数日味覚障害と戦っておりました。鼻が詰まって味が分からないときってあるじゃないですか?最初はそれだったのですが、だんだん鼻も詰まっていないのに味が分からなくなってきました

…いやいや、意味が分からなくないですか?

「鼻も詰まっていないのに」ですよ。

いよいよ「これは大変だ…」と。商売柄食材の味見は必須です。それがまったく分からないのですからね。ゾッとしますよ。ええ。味見をすべて妻に任せるという体たらくでしたから。とほほほ。

嗚呼、無味無臭の世界よ

味覚がないと食欲も半減です。おなかは空いているのですが、まったく箸が進まずやっとこさ無理して食べる感じで。そんなことが数日間続いたので、「引退」の2文字が頭をよぎったのは言うまでもありません。今まで「美味い」はもちろん「不味い」ということさえ認識できていたことの有難さを改めて認識した次第です。

「苦味はいらない!」はダメ。

味覚は基本的に5つ。甘味・塩味・酸味・苦味・うま味ですね。舌にある味蕾(みらい)と言われる器官が食べ物(そうじゃないものも)の味を感じます。これは美味しいものを美味しいと感じて幸福感を味わうということが主なのでしょうが、今のように賞味期限や安心安全を人任せにしていなかった昔はそれこそ自分の舌で感じて「食べて良いもの悪いもの」の判断としていたのではないでしょうかね。

ではこの5種類を一つずつみていくことにしましょう。

味覚の種類

甘味

まずは甘味。これは脳へダイレクトに刺激する最たるものでしょうからこれを抑制するのは非常に大変なことだと思います。

ちなみにネコ科の動物は甘味を感じることができないそうです。

…かわいそうですね(-_-)

この甘味、男性より女性のほうが好きなように感じるのは偏見でしょうか?私は小さい頃甘いものは大好きでしたが、歳を重ねるにつれ食べなくなっていきました。私と同世代の男性も甘いものを好んで食べる人は極々少数ですし。

ん?いやまてよ、逆に食べたいのに甘いものが食べたいなんて言おうものならなんか「女々しい(めめしい)と思われちゃうんじゃないか?」という自意識が働いているのかもしれませんね。本当は、

「ケーキバイキング行きてぇなぁ・・・」

なーんて思ってたりしてね。あはははは。人工甘味料の話もしたいと思いますがこれはまた別の機会に。

塩味

すべての味の根幹はこの塩味にあるのではないでしょうか。舌で感じるこの「しょっぱさ」は塩化ナトリウムがもたらしています。このナトリウムは生命維持のためになくてはならない必須のミネラルのひとつですが摂り過ぎると高血圧・腎臓病・がんなどのリスクが高まるといわれています。私も以前、塩分過多(たぶん)で高血圧になり大変なことになった時期もありました(塩のお話参照)。

酸味

なんかこの字を見るだけで口の中に唾液が分泌されますね。よくできた料理の表現の一つとして「良い塩梅」という言葉があります。これは塩味と梅(酸っぱいものの代表)のバランスが優れていることはおいしさの大切な要素であることを表現しています。また、甘味と酸味もお互いを引き立て合うとても相性の良いもの同士です。手前味噌で恐縮ですが、お店でお出ししている鶏の唐揚げには自家製の甘酢醤油をかけています。人気商品です。

…あ、こんな話も思い出しました。かの有名な三国志に出てくる魏の大将、曹操の逸話で次のようなものがあります。それはある敵軍討伐の最中、季節は夏。猛暑で水もなく、のどの渇きに耐えられず倒れそうになる兵士たちが多数。その兵士たちに向かって「この丘を越えたら梅林があるぞ。」と励まし進ませました。兵士たちは梅を想像し口の中に唾がたまりのどの渇きを癒すことができた、とあります。

まぁその先に梅林などまったくなかったんですけどね。さすが乱世の奸雄。

苦味

苦味はコーヒーやビールなどの嗜好品(しこうひん)やイカの塩辛などの珍味にはかかせないものです。子どものころ父親が飲んでいたビールを一口なめてとても苦く、「なんでこんな苦いものを飲んでいるの?」と聞いた私に「これは大人のジュースだよ。」と言われ、そのときは全然納得いかなかったのですが、今は分かり過ぎるほど分かる自分がここにいます。

この苦味に対して親近感をもつようになるのはやはりある程度人生において「ほろ苦い」経験をしなければならないのかもしれませんね。なお、この苦味は本来「食べてはいけないもの」のシグナルとして機能しているといわれています。本能的にそうできているのでしょう。「苦味はいらない。」はダメなのです。ええ。

うま味

昆布やしいたけなどに含まれるグルタミン酸やかつお節に含まれるイノシン酸などが代表的なうま味成分。うま味の物質は日本の学者によって発見されました。日本は昔から昆布やかつお節から出汁(だし)をとるという食文化があり、塩分や甘さなどの味覚とは別に「味がぼやけている」とか「ダシがきいていない」というふうに、昔からうま味の存在自体は知っていたのでしょうね。

あ、そうそう、私が二十歳そこそこのころ、自分でお味噌汁を作ったときのこと。当時は料理などしたこともなく、出汁を入れずに作ったその味噌汁のとても不味かったこと不味かったこと。今では苦い思い出です(文章にうま味がない)。

あとがき(引退撤回)

とまあ、いろいろと書きましたが、ことほど左様に味覚というものは大切なものなのだと痛感しました。美味しいものを美味しいと感じられることのすばらしさたるやこれは計り知れないものですね。上記にも書きましたが、今回のことによってより「何気ない普段の有難さ」というものをホント実感しましたよ。

あなたもお大事にどうぞ。ちなみに味覚障害は亜鉛不足でもなるそうです。牡蠣(かき)やレバーなど、亜鉛の含有率が高い食品は要チェック。今度表にまとめてみますね。

さぁ、味覚も戻って参りました。喉元過ぎれば熱さを忘れる。どうやらまだ引退はしなくてすみそうです。